転職するならどっち?中小企業と大手企業を比較してみた
転職を視野に入れる時に、大企業に入って将来の安定を望む人も多いでしょう。
しかし、大手企業は日本全体で約0.3%しか無いことはご存知でしょうか。
このように大手企業への転職は非常に競争が激しく、中小企業へ転職する人の方が多いのです。
今回は中小企業と大手企業の比較をし、メリットとデメリットを挙げていきます。
あなたの理想の社会人生活を手に入れられるよう、参考にしてくださいね。
そもそも中小企業と大手企業とは
まず、中小企業と大企業の定義ですが、中小企業は、中小企業法で業種別に資本金又は出資額の総額と常時使用する従業員の数で基準が決められています。
大手企業は、法律において中小企業のような定義がありません。
したがって、中小企業の基準以上の企業は一般的に大手企業と言われています。
引用:中小企業庁
http:// http://www.chusho.meti.go.jp/faq/faq/faq01_teigi.htm
大手企業の割合はたった0.3%!?
次に大企業と中小企業の割合を見てみましょう。
「2017年版中小企業白書概要」によると
なんと、約380万社の内、1.1万社しか大手企業はないのです。
日本の事業所の99.7%は中小企業。0.3%のみが大手企業と言うことになりますね。
中小企業の事業所の割合・従業員の数でも分かる通り、中小企業の担う役割が大きいと言えるでしょう。
引用:中小企業庁
http://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/H29/PDF/h29_pdf_mokujityuuGaiyou.pdf
大手企業と中小企業へ転職するメリット、デメリットは!?
転職する際の比較基準として大手企業と、中小企業のメリットとデメリットを見ていきましょう。
大手企業のメリット
大手企業のメリットを詳しく見ていきましょう
- 社会的信用
大手企業には「ネームバリュー」があり、企業としても個人としても、社会的信用度が高いと言えるでしょう。
すなわち、企業としては商品やサービスが知れ渡っているので、中小企業と比べると安定した注文を受ける事ができる傾向にあると言えます。
また、個人としても、ローンを借りる時などは、大手企業所属の方が審査に落ちにくいメリットがあるのです。
余談ですが、合コンに行くときに、大手の有名な企業所属だと、相手の食いつきも良いでしょう。(笑)
- 福利厚生
多くの大手企業は福利厚生が充実している傾向にあります。
保険や年金の制度だけでなく、住宅手当や食費の補助など、個人の負担を少なくしてくれる魅力的な制度が整っている企業も多いのです。
福利厚生が充実していると、従業員としても仕事への意欲が高まりますね。
- 事業の安定性、将来性
大企業は何といっても倒産のリスクが少ないです。
もちろん、ゼロではないですが、中小企業に比べ安定性や将来性はあると言えるでしょう。
やはり、将来的に安定した収入を積み上げていけることは大きな魅力と言えます。
大手企業のデメリット
次に大企業のデメリットを見ていきましょう。
- 社風に縛られ自由度が低い
大手企業はやはり規模が大きく、自分の意見や考えがあっても通りにくい傾向です。
1つの見積書を出すのに何人もの印鑑が必要になる事も多く、スピード感や自由な発想で仕事が出来ない為、自由に仕事をしたい人にとっては窮屈に感じるでしょう。
- 人間関係
企業としての人数も当然多いので、部署や課の人数も多くなります。
当然、関わる人の数も多くなるので、コミュニケーションに苦労するケースも多くなります。
また、毎年のように新卒で社員が入ってくるので、社内的評価を高めていかないと、すぐに後輩に評価が追い抜かれてしまうでしょう。
当然、ライバルとなる同期も多く、社内での競争が好きでない場合も苦労するかもしれません。
- 人事評価
企業として規模が大きく、個人の実績や仕事に対する姿勢が見えにくい為、自己評価と人事評価に大きな差が出る場合があります。
仕事量や売上額などが多いのにも関わらず、人事評価が低い場合はモチベーションが下がってしまいますよね。
一例ですが、営業職にも関わらず、売上や利益でなく社内での立ち振る舞い方で昇進やボーナスの査定が変わるケースもあります。
中小企業のメリット
次に中小企業のメリットを見ていきましょう。
- スピード感がある
中小企業では、ある程度仕事が任せられるレベルになると、一気にスピード感のある仕事が出来るようになるでしょう。 上司に許可を貰う回数も少なく済みますし、ある程度のことは自己判断で仕事を進められるようになります。
- 仕事内容が幅広い
中小企業は、個人で携わる業務が多くなります。
また、企業としても積極的に事業を伸ばしていかないといけない為、若手であろうとアイデアがあればチャレンジ出来る傾向にあると言えるでしょう。
経営陣との距離も近く、自分の出したアイデアが上手く軌道に乗った時には、評価も一気に上がっていきます。
- アットホームな企業が多い
中小企業は大手企業と比べて従業員が少ないので、社内での交流が多くなります。
企業の規模によりますが、転勤や部署移動も比較的少ない為、同じメンバーで何年も働くケースも多いでしょう。
また、普段から経営陣や上司などとコミュニケーションを取ることが多くなるので、やりたいことをどんどん伝えていけることは魅力ですね。
中小企業のデメリット
中小企業のデメリットを最後に見ていきましょう。
- 大手企業と比較し、給料が低い
やはり大企業と比較すると給料が伸び悩む傾向にあると言えます。
安定的かつ、継続的な成長が見込みやすい大手企業と比較すると、中小企業は伸びが良くないでしょう。
- 福利厚生が少ない
住宅手当などの福利厚生が充実している大手企業と比較すると、中小企業は各種保険や年金、健康診断などしか無い場合が多いですね。 福利厚生が充実していると従業員の意欲はあがりますが、まだまだ中小企業で福利厚生が充実している企業は少ないと言えるでしょう。
- 個人の業務量が多い
任される仕事量が多くなる傾向があるので、1人が休んでしまうと、業務がうまく回らない可能性が出てきます。すると、有給休暇を取りにくくなる傾向が出てきたり、残業をしなければならないケースもあるでしょう。
あまりにも個人の業務量が多くなる場合は、経営陣や上司に相談すべきです。
また、日頃からお互いに仕事を振るなどしておけばローテーションで有給休暇を取れるなど対策も出来るようになるでしょう。
まとめ
あなたたにとって理想の社会人生活とは何でしょうか。
大手企業と中小企業両方見てきましたが、どちらにもメリットとデメリットはあります。
お金。自由な時間。社内で人間関係に縛られない。
など、いくつも理想はあると思います。
自分の理想に合わせて企業選びをすることが大切になってくるので、じっくり自己分析や企業分析をして、少しでも理想の会社に転職が出来る準備を進めましょう!!